人生の幕がいつ降りるかは、誰にも予測できない。
終わりはグラデーションのように徐々にやってくるのではなく、予告なく突如として私の前に現れることがある。そこで大事にしたいのは、一瞬一瞬をよく遊び、心から楽しむこと。この考えは、快楽主義と呼ばれることがある。しかし、この「快楽主義」は単なる享楽の追求ではなく、人生を真摯に受け止め、各瞬間を充実させようとする姿勢のことを指している。
浮世絵という伝統的な日本の美術を現代の感性で再解釈し、憂き世を浮き世として捉える、その独特な世界観を新たな形で表現している。
大河 紀(Nori Okawa)
岡山県出身、東京都在住。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒。
浮世絵の快楽主義的なテーマと技法にインスパイアされ、無機質な形と極端なディテールのコントラストが特徴であり、情緒的な作品を描く。広告ビジュアルやパッケージ、アパレルや装画など、様々な媒体のアートワークを幅広く手がけながら、個展など国内外問わず精力的に作品を発表し続けている。
past exhibition
大河紀 個展 : FAST
2024. 5.11 Sat - 5.26 Sun