
どこか懐かしくもあり、未来的でもあるポップで独創的な世界観を描くnico ito
関西初となる個展開催です。
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今年の頭、ひとけのない田舎街にある、
ひとりの人が作り続けてきた作品だけが静かに並ぶ場所を訪れた。
作品は何かを伝えるためというより、目的もなく、楽しみながら手を動かしていた、
時間の跡のように見えた。
同時に自分以外の気配が、そこに残っているように感じられた。
それは、落ち着きと居心地の悪さを同時に引き起こし、気づくと、
ここは現実の延長ではない場所に来てしまったのではないかと感じていた。
本展示は、そうした体験をもとに、人が目的なく楽しんだ跡を主役に捉え、
架空の世界を通して描いている。
それは象徴ではなく、結論でもなく、ただ、残ってしまったかたちである。
nico ito
1996年東京生まれ。
武蔵野美術大学空間演出デザイン学科を卒業後、
フリーランスのイラストレーター、グラフィックデザイナーとして幅広く活動中。
架空の世界を描き続けている。