
日々感じる事、小さな発見、それらは意味や目的のないものでも私にとって大切なもので、
絵に描きたいと思うきっかけの一つです。
それは、子どもの頃、道に落ちていた小さな石や、キーホルダーの欠片のようなものを拾い、
大切にしていた感覚と似ています。
そういったものに魅力を感じる時は繰り返し訪れますが、時がたつにつれ記憶は薄れていき、
その時の感情を維持することは難しく感じます。
しかし、絵に残し、それをみることで記憶や印象を思い出すことができます。
齊藤拓未
見過ごしてしまうような些細なできごとやふとした時によみがえってくる子供の頃の感覚をもとに、ドローイング、油絵を制作している。