past exhibition

Hiraparr Wilson solo exhibition「はしんたん」 

長崎県波佐見町にある陶磁器メーカー”有限会社マルヒロ”のバックアップを受け、一ヶ月間の波佐見町滞在制作の成果を発表いたします。

“ゴールデンウィークに波佐見にきて何か一緒に作らない?”マルヒロのスタッフから突然のメール。
波佐見焼を全国区にしただけでなくユニークでエッジーな事をしているマルヒロからの連絡に心が躍った。しかしながら、大阪new pure+での個展を控えていたため行くことは難しい。
その旨を伝えると、”じゃあ波佐見にしばらく滞在して個展の制作したら?” 
”!!”

突然のフワッとしたワクワクする提案。ビビビ!と来て即快諾。
画材と釣り具とスケートボードを持って波佐見町へと飛んだ。

マルヒロが用意してくれたスタジオ「はしんたん(橋の谷)」に籠り、マルヒロスタッフ荒木さんとの制作が始まった。波佐見焼とは、長崎県の中央北部に位置する波佐見町付近でつくられる陶磁器のこと。400年以上の歴史を持ち、現在でも日用食器のおよそ16%のシェアを誇るという。
大量生産を可能にするために分業制が発達しており、陶磁器の石膏型を作る「型屋」、その型から生地を作る「生地屋」、生地屋に土を収める「陶土屋」、その生地を焼いて商品に仕上げる「窯元」、陶磁器に貼る絵柄のシールを作る「上絵屋」、注文をまとめ、配送などを手配する産地問屋などを経てひとつの製品が世に出されている。町中に陶磁器関係者、各々の分野のスペシャリスト達が溢れており、ものづくりの街として独特のムードが漂っている。
赤煉瓦の煙突が立ち並ぶ山間の町はものづくりの活気に溢れ、まるで絵本のようだった。

Hiraparr Wilson(ヒラパー・ウィルソン)
東京都出身。大学卒業後、友人ミュージシャンのアートワーク制作の依頼をきっかけに絵を描きはじめ、思い出野郎Aチームなどの多くの音楽家のアートワークを手がける。
2017年頃から独学で自身の作品制作をはじめ、絵画、ミューラル、立体、陶芸など様々なメディアを用いて作品を発表。作品はどこかとぼけた雰囲気を纏いつつ、常に新鮮な表現を探求している。ブリコラージュ的思考により極力身近にある物でどれだけフレッシュなモノを作れるかを大事にしている。

Home / 展示 / 過去の展示 / Hiraparr Wilson solo exhibition「はしんたん」